2016/07/22

第三回 おがつの芸祭鼓舞記録映像 00 | 手紙 〜おがつクラフトフェア2015 + 第三回おがつの芸祭鼓舞〜


2015年5月24日
おがつクラフトフェア2015 + 第三回おがつの芸祭鼓舞
おがつ店こ屋街(旧雄勝総合支所跡)

映像制作:三塚比呂 / 阿部源城


2015年になり、出演団体、店こ屋街の方々を中心に実行委員会を立ち上げ、何度も会議を重ね意見を出しあい、不慣れながら手探りでイベントを組み立てていきました。
自分達の気持ちは伝わるのだろうか、ドキドキしながら本番の日を迎えました。
天気も快晴。(とても暑かった。)
朝早くから会場に入り、演者も一緒に皆でテント組み立て、イベントの安全と成功を祈念し、ご祈祷。開会では、我々をずっと影から時には厳しく、時には優しく力強く支えてくれた中村真菜美さんにお願いし、チラシに書いてある、我々鼓舞実行委員、復興市実行委員、そして雄勝の気持ちを読んでいただき、録音していただきました。
それを開会式で流させていただきました。


「2011年5月28日、まだ辺りには瓦礫だらけの旧雄勝総合支所にて行われた『雄勝復興市』。ダンボールにマジックで書いた出店者の看板。津波でボロボロになったテーブルを商工会の二階から降ろし、多くの方々にお手伝いを頂き開催いたしました。
瓦礫の中から今一度、雄勝が立ち上がることを信じて。雄勝石が敷き詰められた支所の玄関を舞台に見立て、震災後初めて舞われた神楽に涙する人。再会の笑顔、抱擁。その光景が全ての原点であり、決して忘れることはありません。
 
 2012年から『おがつクラフトフェア』と銘打って、雄勝硯や工芸品の販売、実演に加え、震災後に芽吹いたものづくりを発信するイベントとして立ち上げました。地域の自然素材を生かした雄勝ならではのものづくり体験や、町外の工芸作家の出店もあり、充実した内容になってきております。
 
 2013年には、雄勝が伝統芸能の里である側面に光を当て、地域復興の一助になりたいと『おがつの芸祭 鼓舞』が産声を上げました。今年は舞台だけに止まらず、道具や写真などの展示や、実際に衣装を着たり、笛を吹いたり、太鼓を叩いたり、直に体感して頂ける企画も用意しました。

 震災の後に生まれた2つのイベント。雄勝でしかできない2つの催し。震災後、はじめて雄勝が動いた大事な大事な5月の最後の週末。思いを重ねて同じ日に、同じ場所で開催いたします。

 この地に遺すべきもの。伝えなければいけないこと。大切にしたい誇れる歴史。『雄勝の存在』をお見せいたします。雄勝の石に触れて、雄勝の音を聞き、全身で感じてください。

  雄勝の今を、そして、これからを。」


このナレーションが終わる頃に、ステージ袖にいた最初の演者である味噌作愛好連の人達、そして実行委員長の阿部さんの目頭から汗ではない何かが流れ、そしてまっすぐと前を向いていました。

始まりです。


プレイリスト

開会
雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連 - けん囃子, 道中囃子, 胴ばやし獅子舞
雄勝法印神楽保存会 - 蛭児
雄勝法印神楽保存会 - 醜女退治
雄勝町伊達の黒船太鼓保存会 - 図南の響
雄勝法印神楽保存会 - 橋引
餅まき | 下雄勝・伊勢畑合同獅子舞
雄勝町伊達の黒船太鼓保存会 - 伊達の黒船
雄勝法印神楽保存会 - 日本武尊, チラシ
大浜地区青年部八日会 - 獅子舞
閉会
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